2020ふくしまの旅~chap.18「Afshin Valinejad」
2020年3/9(月)~16(月)、ふくしま旅のまとめ~その18。前章はこちら>chap.17「西会津国際芸術村」。
■3/15(日) ~ part.2
西会津国際芸術村で開催された「From 3.11 to ~イラン人ジャーナリストが見たTSUNAMIの足跡~」。
上記の通り、東日本大震災発生後の東北の様子を記録し続けて来たイラン人ジャーナリスト、Afshin Valinejad(アフシン・バリネジャド)氏による写真展およびトークイベントとなっております。
まずは写真展の様子から。
震災発生直後から現在に至るまで、たびたび東北を訪れ、写真や映像を残しているそうで、これらはほんの一部。
ぜんぶで100TB以上とか言ってましたっけ。すごっ!!(と同時に、整理するのが大変そう……汗)
そしてトークイベントはこのような感じでスタート。
えー、正直に言いますと、Afshinさんの日本語はちょっと聞き取りづらいので(パーキンソン病の影響もあるのかも?汗)、僕のほうで若干解釈間違いがあるかもしれませんが……、
- 震災直後の現場を見て、「被災地を取材して報酬を受け取る」という、今までジャーナリストとしては当たり前だと思っていたことに疑問をもち、仕事としてではなく、ひとりの人間として被災地と向き合い、ボランティア活動を開始
- 「人々の苦しみや悲しみだけでなく、行く先々で出会った東北の人々の笑顔、勇氣、心意氣を未来に伝えたい」と、数々の写真や映像を撮影
- これまでのキャリアを失い、お金もない状況でそうした活動を続けるうち、たくさんの人たちと交流。本当に大切なことはお金などではなく、人と人とのつながりや、何氣ない日々の暮らしの中にあると確信
- 東日本大震災のような何か大きなきっかけがあったとき、「反省」することがだいじ
……というようなお話でしたが、CHAさんのまとめのほうが分かりやすいかと(最後に丸投げ……汗)。
それで、そのときは「反省」という言葉が、なんだかあまりしっくりこなかったのですが、あらためて調べてみました。いろんな意味がある中で、こちらの大辞林 第三版の解説(コトバンク参照)、
( 名 ) スル
① 振り返って考えること。過去の自分の言動やありかたに間違いがなかったかどうかよく考えること。 「自らの行為を-する」 「 -の色が見えない」 「 -を促す」
② 《哲・心》 〔reflexion〕 注意・感覚・思考など、意識の作用を自分の内面、自己自身に向けること。何らかの目的や基準に照らしつつ行われる判断であり、普遍原理の窮極的把握そのものとは区別されることが多い。ヘーゲルがカント・フィヒテなどの哲学を、現実の具体性にいまだ媒介されていない抽象的な内省、理性に至らぬ悟性的思惟による反省哲学と呼んだのはその意味による。
②の哲学的な意味合いも含んでの①、「自分の内面、自己自身のありかたに間違いがなかったのか、よく考えること」のような意味で捉えれば、しっくりくるかなと。
そして、今回のコロナ騒動に関しても、「これの前と後とではまったく違う世界になるよ。反省することがだいじ」と繰り返し仰っておられました。戦争や紛争をはじめ、数々の世界を見てきた人物の言葉には重みがあります。
そんな実はすごい経歴の持ち主であるAfshinさんも交えて、CHAさん家でディナー♪
右から……Afshin=アフシン、CHA=チャーリー=Charlie、僕=ぴえ~る☆=Pielle
どんな集まりやねん!……的な(笑)。たくさんの興味深いお話、本当にありがとうございました!!!
次回でラスト。つづきます。