2020ふくしまの旅~chap.12「9年目の浜通り」
2020年3/9(月)~16(月)、ふくしま旅のまとめ~その12。前章はこちら>chap.11「いわき市でバイバイ」。
■3/13(金) ~ part.2
さて、1人旅に戻りまして。福島県の浜通りを、いわき市から相馬市に向かって北上していきます。
……ですがその前に。
前章でアップした道の駅・よつくら港の写真がこちら。
現在はキレイに復旧されておりますが、2011年6月19日に訪れたときは……、
夕方だったので空が赤いですが、まだまだこのような状態でした。
震災からちょうど100日目の風景。この章では、少しオーバーラップさせてみたいと思います。
ちなみにですが、まだラポラポ開業前なので、車は三菱のeKスポーツなのでした。
上の写真はもうちょっと北のほう、アスファルトその他、いろんなものが流されたあとの風景。
こちらは、現在の道の駅・ならは。
現在物議をかもしている東京2020オリンピック聖火リレー、その起点であるJヴィレッジ直近にある道の駅ですが、東日本大震災により、長らく休業を余儀なくされていたところ、昨年2019年4月25日、約8年1ヵ月ぶりに営業再開となりました。
つまり、震災直後は立ち入り禁止区域内だったので当時の写真はナシ。現在はと言いますと、
立地的にまぁ、そうなるんでしょうけれど、オリンピック=復興の旗印みたいなイメージに見えてしまうところがちょっと残念。オリンピックにかけるお金を、それこそ復興のために直接使えば、もっといろいろできるのでは?、というのが個人的意見です。
まぁ、それはちょっと置いときまして、
浜通りの地図がこちらで、赤い部分は線量の高い帰還困難区域。
この後、そっち方面に向かっていくんですけども(汗)、そこに突入する一歩手前で、
常磐線・富岡駅に寄ってみました。
さてこの常磐線、ちょうどこの翌日の3/14に、
不通だった富岡駅~浪江駅の運行を再開、常磐線全線がつながることに!
なので、
片側だけの電光掲示板も時刻表も、この日が見納め。3/14からは、上りも下りも表示されていることかと思います。
駅は違いますが、9年前の常磐線は……、
駅も線路も壊滅状態でした。
これが全線開通したというのだから、本当にめでたい。機会があればご乗車ください!!
そしていよいよ、帰還困難区域に入ります。
この間、手持ちのガイガーカウンターの数値も目に見えて上がってくるし、なんかやっぱり空氣が重たい感じもしてくるので、早く抜けたい~ってなってきます(汗)。なので写真とかぜんぜん撮れてませんが、商業施設だろうが個人宅だろうが、敷地に勝手に入れないようバリケードとかされているところに胸が痛みます……。
帰還困難区域を抜け、営業しているコンビニやガソリンスタンドなんかが見え始めると、ほっと一息。
まぁでも、さっきの電車ではないけれど、こうやって車で抜けて来られるだけでも有難く、これが9年前だと、
国道6号線も走れませんでしたからね。
さて、もう暗くなっちゃってますが、
今夜は道の駅・南相馬で車中泊することにします。
ここの道の駅は、
9年前でも、建物そのものは割と無傷だったかしら?
もちろん、目に見えないところではいろいろあっただろうし、そっちのほうが厄介だったりですが……つづきます。