地獄極楽

12/22(月)、『乗馬lesson-9』の後は、大分県宇佐市安心院町東恵良にある「桂昌寺跡・地獄極楽」にやって来ました。
駐車場ももちろん完備で、しかし上の写真を撮るために看板横に少しラポ吉を停めさせていただきまして、パシャリパシャリとやっていると、右手側から何やら視線を感じまして……、

日向ぼっこ中のネコさまたちが、物珍しそうにこちらを眺めていました。
さて、この写真の中に、何匹いるでしょうか?

正解は6匹です。
それはともかく、駐車場にラポ吉を停めなおしまして、あらためて「地獄極楽」を目指します。




階段を上ると、ハボタンが植わっている畑の奥に礼拝堂(カギがかかっていて入れませんでした)が見え、その前に賽銭箱が設置されており、自分で入れていくスタイル。つまり無人です。
そしてすでに、いろんなモノが目に入ってきますが、ひとまず、

見学順路に従って、閻魔大王さまのところへ向かいましょう。


はい、ということで、案内板に従っていくと、洞窟への入口がぽっかりと開いています。
さっそく中に入っていくと……、

閻魔大王さまをはじめ、牛頭羅刹、馬頭羅刹などがお待ちかね。審判のときです。

そして、このようなノミで掘られた洞窟が続いており、なかなかな雰囲氣。
血の池地獄、賽の河原……と続いていき、その辺は実際に入って確かめてもらいたいと思いますが、

胎内くぐりの入口がありまして、中は真っ暗。
先の地図でも、ここから先の繋がりは示されていなくって、しかし昔はライトアップされていたような形跡もあり、うーんどうしたものかと悩んでみたところ、なぜだか好奇心のほうが勝ってしまったので、文明の利器(スマホのライト)を使って中に入ってみたんですよ。
で、少し行ったところで、たまたま、ライトで天井のほうを照らしてしまったんですよね。そしたら天井の一部に黒い部分があって、その先のほうにももう1つ黒い部分があって……数秒後、それが何であるのか、何の集合体であるのかを脳が理解した瞬間、
脱兎のごとく入口まで引き返したのでした。
これぞ地獄、まさに地獄!
……よい子はマネしないようにしましょう。

そんなこんなで間をカッ飛ばしますが、地獄窟から極楽窟へと変わり、その出口、阿弥陀如来さまの足元に、先ほどの胎内くぐりの出口が繋がっております。
暗闇を進む勇氣あるモノは、地獄から極楽へと、直通で来られることを覚えておきましょう。


そしてさらに、極楽の脇にある「針の耳」と呼ばれる縦穴を登ることで、極楽浄土へと行けるのですが……、


先日行った英彦山もビックリな、約5メートルの垂直登攀が待ち構えています。
手袋くらい持ってくればよかったと思いつつ、鎖を頼りになんとか登って行きまして、


辿り着いた先の極楽浄土で、阿弥陀如来さまがやさしく微笑んでくれていたのでした。

「針の耳」を横から見るとこんな感じで、下のほうの空洞から、上の像が立っているところまで登ったことになります。
ちなみにその中央、壁のところに、

「南無阿弥陀仏」の文字が掘られています。




Aの、阿弥陀如来さま。
そんな極楽浄土にももちろん出口(階段)はありますので、「垂直登攀なんてムリ~」という方でも上がってこられますのでご安心を(とはいえ、すべりやすい斜面になっている部分もあるのでお氣をつけて)。


ほか、孝子右京碑や翁塚などもあり、拝観料100円で前述の面白体験ができたので、来てよかったです。

地獄極楽から人間界へと戻る階段を下りた先には、6匹のネコさまたちが、何事も無かったかのようにくつろいでいたのでした。
……しかし如何せん、頭から背中にかけてゾワゾワ感が残るので、このあとは温泉へ行きましょう。