2周年を迎えての所感~後編
2周年を迎えての所感~前編のつづき。コーヒーと電力と自由のお話です(笑)。
まずはコーヒー。
こんなことを最初に書くと怒られるかもしれませんが……とくに「こだわり」は無いです(汗)。
もちろん、自分が飲んで美味しいと思うものを提供していますし、お客さまにゆったりとしたコーヒータイムを楽しんでいただければと思ってはいますが、「豆は○○でなければならない!」とか「こういうふうに飲んでもらいたい!」とかいう頑固なこだわりは無い(つもり)です。
まぁだからこそ、その時々の環境や心境に合わせて変化していけると言いますか、「あ、それいいな~面白そうだな~」と思ったことを自由に試せるということです。
たとえばそう、抽出方法をエスプレッソからエアロプレスに変えたりとか……。
ということで、こちらが今年春からの主力、手挽きミル+エアロプレスのセット写真。提供メニューにようやくアップしました(笑)>エアロプレス・コーヒー(ついでに、今までアップしてなかったフレーバーティーも追加)。ちなみにミルは、ひとまずウチで使ってたものをということでコレですが、そのうちグレードアップを図りたいです!
これに変えた経緯は、前にもエアロモードとか言って書きましたが、あらためてまとめると、
★理由その1:「機動力を高めたいから」
★理由その2:「なるべく電力に頼らずにいきたいから」
★理由その3:「単純に面白そうだったから」
……の3点です。
1と2は相関関係にありますけど、エスプレッソマシンってけっこう電力必要です。ラポラポが使ってたVIBIEMMEだと最大1900Wの消費電力。これでも業務用にしてはおとなしいほう(?)だとはいえ、100V-20Aとなると使用できない場面も出てくるワケですよね。
それなのに……あぁそれなのに! 最初っから外部電力を借りることをアテにして始めてしまった自分のアホ~ということです(汗)。「電力が使えるところなら100%の実力を発揮できますが、使えないところなら半減します」というスタンスだったんですけど、ちゃうちゃう、それは逆やろっ! 「電力が使えないところで100%の実力を発揮、使えるところなら界○拳100倍だァ~!!」というスタンスを目指さないとなって。でなきゃ近い将来、すぐに旅の限界はやってくるなって。
エスプレッソマシンは準備に時間がかかるとかメンテが大変とか重いとか、もちろんそういうのもあるんですけど、移動形態でやるときの1番の問題はやっぱり電力。ラポラポの機動力を高めるためにも、ここは早めにクリアしとかねばな、というのが理由その1。
そして理由その2を、わざわざ別項目で書いたのは……そうですね、3年前、そして今現在も解決していない原発事故があってから、どうもモヤモヤしたものがず~っと頭の片隅にあるというか、気持ち悪い感じが無くならないというか……(ここを広げていくと話の主旨が変わりそうなのでひとまずこの辺で)。自分ができることなんて大したことはないんですけど、まぁそれでも、なるべく電力に頼らずに済むのなら、それに越したことはないかな~ってところです。実際、コーヒーは人力で淹れても美味しいですしね!(注:エスプレッソを否定するつもりはないです。えぇ、自分でも美味しいと思って始めましたから)
で、その人力で淹れても美味しい理由その3、エアロプレスを「じゃあ最初から使っとけよ!」とも言われそうですが、ラポラポを始めるときには実はまだ知らなかった僕をお許しください(汗)。とはいえ、このエアロプレス、比較的(他のに比べれば)最近出てきた抽出器具なので、ラポラポでこれ使っててもまだ知らない人もいますし、だからこそ「よし、これでいこう!」とも思いましたし。
ラポラポもお店ですから、何かしらの「情報」をお客さまに伝えることも使命(?)の1つ。「こういう抽出方法もあるんですよ~」「抽出の仕方によっても味わいは変わるんですよ~」的なことを知ってもらえればいいかな~と思ってます。
まぁしかし最終的には、お客さまに「やっぱりコーヒー飲むとほっとするわ~♪」と思っていただければ、それでよし。
今やコンビニで、挽きたてのコーヒーが100円で買える時代になりまして。「コーヒー」=「100円の飲み物」という概念が定着しつつあることにコーヒー屋としては若干の危機感を覚えつつも(しかし「挽きたて」が美味しいと思ってくれるのは良いことか?)、やっぱコンビニの影響力ってすげーなーとか感心もしつつ(「ひきたて」読めない人もいるけど……汗)、しかしコンビニはコンビニであって、商品としてのコーヒーはたしかに美味しいかもしれないけれど、「それってなんか味気ないよね?」という思いがあったり無かったり。
「コーヒーってそもそも、ゆったりとした時間を楽しむもんじゃね?」
という思いをもっているラポラポは、コーヒーという商品(モノ)を扱うお店ではなく、至福のコーヒータイム(サービス)を提供するカフェの1つでありたいと、そしてお客さまのお気に入りの1つでありたいと願いまして、1杯1杯ていねいに、コーヒーを豆から挽くところからご提供させていただいているのであります!
……あ、これが「こだわり」か?(汗)
そんなオチを付けたところで、2周年を迎えての所感としては以上のような感じではありますが、最初に書いたように、その時々の環境や心境に合わせて変化していくのがラポラポ。「自由で気ままな旅するカフェ」がこれからどんな旅路を歩んでいくのか、皆さま、どうか温かく見守ってくださいね~☆